この記事では現役バーテンダーのゆうが、日本ワインに関してオススメのワイナリーや銘柄を初心者にも分かり易く解説致します。
主に、
- 日本ワインについて
- 日本の知っておくべきワイナリー
- 日本ワインの知っておくべき銘柄9選
これらについて解説していきます。
それでは解説です。
日本ワインについて
日本ワインの概要
日本ワインとは、日本で育てられたブドウを100%使用し国内で醸造されたワインの事を指します。
その味わいの多様性が、大きな特徴です。
北は北海道、南は沖縄県まで広くワイナリーが存在し、その緯度差は何と18度!気候による味わいの多様性が伺えます。
近年、日本ワインの品質は飛躍的に向上してきており、世界的にも評価されてきています!
主要な地域
日本ワインの主要な地域は、以下の通りです。
- 北海道
- 山梨県
- 長野県
- 山形県
山梨県
山梨県は、日本ワインの生産量1位!
また、今から140年程前に日本ワイン本格的に作られ始めた最初の地として有名です。
ワイン造りの大半は中心部の甲府盆地に集中しています。
ワイン造りにおいて日照量はとても重要なのですが、年間を通して1200時間を超えます。これは日本では最高レベルです!
主な品種は甲州、マスカットベーリーAです。品種に関しては後述します。
北海道
北海道は、日本生産量3位!
日本ワイン造りの最北端に位置します。
生産のほとんどが余市町で作られており、ドメーヌタカヒコが有名なワイナリーの一つです。
冷候な気候を活かしてドイツ系の品種が多く育っており、今後どんどんその傾向が濃くなっていくでしょう。
特にピノノワールに注目です!
長野県
長野県は生産量2位!
主な地域は4つに分けられ、
- 桔梗が原ワインバレー
- 千曲川ワインバレー
- 日本アルプスワインバレー
- 天竜川ワインバレー
に分けられます。
メルローやシャルドネなどの世界的に多く育つ品種(国際品種)が特に品質が良いとされていて、
桔梗が丘産のメルローは国際コンクールで金賞を受賞した事もあります。
山形県
山形県は生産量4位!
山梨県の次に本格的にワイン作りが始まった土地です。
デラウェアの生産量が日本で最も多く、マスカットベーリーAも生産量を多く占めています。
有名な産地は酒井ワイナリーで東北最古のワイナリーです。
日本の固有品種
日本の特徴と言える固有品種。
代表的な物は主に2種類です。
甲州
日本において、ワインに使用されるぶどうで最も生産されているのがこの甲州。
白ワインを作る際に用いられる品種ですが、皮の色がうす紫色なのも特徴です。
スッキリとしたニュートラルな味わいで、丁字の香りが個性的に香ります。
今や、割烹などでも扱われたりと、和食との相性が最も良い品種と言えるでしょう。
マスカットベーリーA
アメリカ系品種と日本の山ブドウの交配によって生まれたのがこのマスカットべーリーA。
日本の品種別の生産量代2位を誇っております。
ストロベリーの様な香りとキャンディー香が特徴的でピノノワールと良く比べられます。
どんどん品質が上がってきている品種です。今後に注目です!
日本ワインの今後
日本ワインを作られてきて140年。
どんどんワイナリーも増えてきています。
品質もどんどん向上してきており、今後ますます世界的に注目されるでしょう!
また、自然派ワインの作りても非常に増えてきており、ブドウの本来の味を活かした作り方に注目です!
消費も年々増加しており、割烹などでも使用される事が増えてきているので需要もどんどん拡大してくる事間違い無しです!
日本のオススメワイナリー9選
まるき葡萄酒
現存する日本最古のワイナリー。
まるき葡萄酒は、1891年に創業の日本最古のワイナリーです。
山梨県甲州市の勝沼にワイナリーを構えます。
”全てはワインの為に”をコンセプトにこだわった作りを徹底しています。
全国に様々なブドウ畑を所有し、日本を代表するワイナリーと言えるでしょう!
お値段もお求めやすい物が多いので是非!
登美の丘ワイナリー
登美の丘ワイナリーのご紹介です。
登美の丘ワイナリーはサントリー社が経営し100年近くの歴史があります。
山梨県甲斐市の位置しており、ワイン造りにとても適した土地でブドウが育てられています。
寒暖差が激しく、日照時間が多く、雨量が少ない。
正に、ワインにとっては最高の環境と言えるでしょう!
井筒ワイン
本格的ワインの先駆者的存在。
1933年創業の井筒ワインは、約80年間こだわりのワイン造りを続けています。
長野県塩尻市の桔梗が丘に位置しており、一地元のブドウを100%使用、醸造から瓶詰めまで一貫して塩尻で行います。
生食用のブドウから、ワイン用のブドウまで様々な幅を利かせたワイン造りをしており、
お手軽な物から、本格的な物まで様々なラインナップを展開しております。
またリュブリアーナ国際ワインコンクールで受賞歴もあり、海外からの評価も高いです。
ドメーヌタカヒコ
ピノノワールの作り手の若手ホープワイナリー
2010年創業のドメーヌタカヒコ。
北海道の余市に4.5ヘクタールの土地を購入し、ピノノワールの栽培を開始しました。
現在ピノノワールが日本で再注目されていますが、それを引っ張るのがこのドメーヌタカヒコです。
全て有機農法で育て、ピノノワールに適した土地を選び抜きました。
日本ワイナリーアワードで5つ星を三回獲得しており、今後ますます注目のワイナリーです!
シャトーメルシャン
シャトーメルシャンは、1877年に山梨の勝沼に出来た大日本山梨葡萄酒会社が元となる会社。
現在、山梨、秋田、長野、福島に4つのワイナリーを構えています。
安価な物から、高級のランクの物まで様々なシリーズ展開も魅力の一つです。
ドメーヌテッタ
2009年創業のドメーヌテッタ。
デニムの町、岡山県新見市に位置しています。
その斬新的なデザインが人気のワイナリーです。
日本では珍しい石灰岩の土質で、ブルゴーニュのーシャブリと同じ土壌です。
ブドウにミネラル感が加わる事でワインの質が向上します。
自社原料100%のブドウを使用し、野生酵母で優しく発酵。
今後ますます期待のワイナリーです。
シャトレーゼ ベルフォーレワイナリー
1985年設立のシャトレーゼワイナリー。
皆さん知ってるあのケーキ屋さんのシャトレーゼです。
実はワインを作っていてクオリティもかなり高いのです。
ワイナリーは、山梨県の甲斐市と勝沼の2箇所に位置しています。
スティルワインのみならず、スパークリングワインの製造も2012年から始めています。
比較的、安価な物が多く手を出しやすいです。
にも拘らず、様々な品評会での受賞歴もかなりあり評価も高いです!
高畠ワイナリー
1990年創業の高畠ワイナリーです。
山形県の高畠に位置しており鹿児島県の本坊酒造が創設しました。
今や、東北を代表する規模のワイナリーとなっています。
ワイン造りにとても適した土地で、アメリカのナパヴァレーと同じ緯度に位置しています。
特徴は品種やラインナップの多様性です。
国際品種から日本の甲州、マスカットベーリーAまで栽培しておりそのほとんどが高い評価を得ています。
仲村ワイン工房
大阪府羽曳野市にある「仲村わいん工房」。
自然栽培のブドウを育てており、大阪の中でもトップクラスに拘りの強いワイナリーです。
作りては”仲村現二”さん。
同ワイナリーが出す”がんこおやじシリーズ”が巷で人気となっています。
奥さんの名前を使用した”さちこシリーズ”も人気です。
今日は以上です!ありがとうございました!