この記事では、現役のバーテンダーゆうがバーボンについて詳しく解説致します。
スコッチとの違いやオススメの銘柄もご紹介致します!
それでは解説!
今回はバーボンの作り方や、オススメの銘柄をご紹介します!これで、貴方もバーボンに詳しくなれるはず!
それでは解説!!
1・バーボンの製法とは?他のウイスキーと何が違う?
バーボンの製法
そもそもバーボンとは、アメリカンウイスキーの一種です。アメリカンウイスキーとは、アメリカで作られたウイスキーの総称を指します。
規定によるとバーボンウイスキーと名乗る為には、原料にトウモロコシを51%以上使用し、160プルーフ(80%)以下で蒸留して、内側を焦がしたオークの新樽で、125プルーフ(62.5%)以下で熟成させたウイスキーの事を指します。
ちなみにプルーフとはアメリカの独自のアルコール度数の表現で1プルーフ=0.5%となっております。
バーボンウイスキーの多くは、ケンタッキー州で作られていて、ケンタッキーで作られて1年以上熟成されたバーボンを、ケンタッキーバーボンと名乗る事が出来ます。
また、2年以上熟成されたバーボンはストレートバーボンと呼ぶことが出来て、ケンタッキー州で2年以上熟成された物は、ケンタッキーストレートバーボンと呼ぶことが出来ます。
他のウイスキーとの違い
つぎにバーボンと他のウイスキー違いを解説致します。
まず原料ですが、スコッチなどはメインがモルト(二条大麦)であるのに対して、バーボンは、トウモロコシがメインとなっており、使われる大麦も二条大麦では無く、粒が小さく糖化酵素の強い六条大麦を使用します。なのでトウモロコシの多いバーボンの味わいは、甘みが特徴として現れるのです。
次に樽熟成ですが、スコッチやジャパニーズとの違いは、新樽を使用する事です。スコッチなどには、熟成前に既に何かの熟成に使用された古樽を使用します。その新樽の内側を焦がして(チャー)、使用します。
新樽は、樽の成分がウイスキーに溶解しやすいので、内側を焦がして樽の成分が溶け出すのを防いでいるのです。
次に瓶詰めですが、瓶詰めに際にスコッチウイスキーは、カラメル色素の添加が認められているのに対し、バーボンは一切認められていません。
内側を焦がしているのでバーボンはその色素がウイスキーに移り、濃いブラウンとなるのです。
2・実は、飲みやすい?バーボンの味わいとは?
次にバーボンの味わいについて解説していきます。
まず、原料が及ぼす味への影響ですが、トウモロコシがメインの原料ですので甘みが特徴となってきます。
そしてトウモロコシ以外にもライ麦や、大麦が原料であり、ライ麦の比率が多いほど、オイリーでスパイシーな味わいが増してきます。
基本的にトウモロコシが51%以上含まれているので、甘くて飲みやすい物が多くなっています。
次に樽の内側の焦がし具合の違いです。
樽の焦がし具合には、4段階の焦がし方がありますが、ほとんどがヘビーリチャー(よく焦がした)物です。樽を焦がしているので、バニラやカラメル、シナモンなどの甘いフレーバーが感じられます。
また、樽の大きさはスコッチウイスキーより小さく、気温も少し高いので、スコッチウイスキーより早く熟成が進むので、2年ほどの期間でも割と熟成感を感じることが出来ます。
大まかにこれらが、バーボンの他のウイスキーとの味の違う要因です。
3・プロがオススメのバーボン10選
次に私たちプロがオススメするバーボンについて、初心者向きから少し変った物までご紹介していきます。参考になれば幸いです。
売り上げNO,1バーボン!安価で飲みやすい味わい。
まずは、有名どころのジムビーム。日本でもCMをよく見かけますよね。非常に安価で普段飲みに良いかと思います。味わいは全体的にスッキリとしており料理の邪魔をしないバーボンです。
ハンドメイドに拘る。定番バーボン!
こちらはウイスキー初心者にとてもオススメのバーボンです。ライ麦の代わりに冬小麦を使用しており、刺激を抑えた優しい甘さが特徴のバーボンです。
最大の特徴の赤い蝋封は今でも職人の手作業で行われていて、同じ形の物は存在しません。
王道バーボン!力強くしっかりとした味わい。
ワイルドターキーはスタンダードな物で100プルーフ(50%)あり、他のバーボンと比べ味わいがしっかりとしております。ガツンと来る甘みやスパイシーさでファンもとても多いバーボンです。
松田優作が愛した!ハードボイルドなバーボン
次にオールドクロウのご紹介です。言わずと知れた俳優の松田優作さんも愛飲されたこのバーボン。ハードボイルドなイメージと異なり味わいはおとなしく、いい意味で荒々しいバーボンです。
エレガントで女性的なプレミアムバーボン!
このウッドフォードリザーブは”ケンタッキーダービー”の公式バーボンです。原料にコーンを72%程使用しており、上品な甘さが特徴のバーボンです。一度飲んで頂くとエレガントな味わいの虜になるはずです。
バーボンの父!少量生産の気高きバーボン
次はエライジャです。牧師であったエライジャ・クレイグは、1789年に初めてバーボンを作りました。このエライジャはそれにちなんで同じ名前になっています。味わいは、甘みが強くバーボンらしいローストの香りを感じます。
ISC2014金賞の120プルーフのパワー系バーボン
こちらは、2014年の国際スピリッツ品評会で金賞を受賞したバーボンです。リンカーン大統領の生まれ故郷を名前としたバーボンです。キャラメルやナッツなどの濃い味わいで、120プルーフもある為飲みごたえ抜群です!
古き歴史を受け継いだ濃厚バーボン
こちらは、バッファロートレース蒸留所が製造しているバーボン。歴史は1775年からでとても古く、1999年にバッファロートレースという名前に蒸留所名が変わると同時に、主軸商品として発売されました。トウモロコシの割合が80%と非常に高く、ハチミツのような甘さを感じる事が出来ます。
新進気鋭の少量生産に拘るクラフトバーボン
こちらのバーボン、樽を焦がす際にあえて2回に分けて焦がす事で、しっかりと焼き目を付けます。少し他のバーボンに比べると高めですが、クリーミーでバニラやシナモンのような甘さは、飲む者を魅了します。
知る人ぞ知る上級者向けバーボン
ウィレット蒸留所で作られるバーボンで、シングルバレルと言う一つの樽から瓶詰めしているのでボトルの味が一本一本違います。基本的にバランスが良く甘さとスパイシーさを併せ持った物となっています。
以上が、私のオススメするバーボン10選です。是非参考にして下さい!
4・まとめ
本日もありがとうございました!他の記事も是非見て下さいね!→ホーム