この記事ではげんえきのバーテンダーゆうが、
ジャパニーズウイスキー”厚岸”の新発売のシングルモルト”寒露”について徹底解説致します。
主に、
- 厚岸蒸留所について
- 厚岸の味わい
- 厚岸のこれまでのラインナップ
これらについて解説していきます。
ついに発売ですね!厚岸のシングルモルト。
詳しく解説していきます!
1・厚岸蒸留所とは?
厚岸蒸留所は、堅展実業株式会社が2013年に試験蒸留を始め、2016年に本格的に蒸留を始めた、日本のベンチャー蒸留所です。
「スコットランドの伝統的な製法で、アイラモルトのようなウイスキーを造りたい」
という強い思いで”気候”や”風土”、”蒸留器”や”熟成”など至るところに拘りを感じます。
・気候、風土
冷涼で湿潤な気候です。
海霧がよく発生し、厚岸町は霧に覆われている事が多いそうです。
蒸溜所の北東には別寒辺牛湿原が広がっており、この環境がアイラ島ととても似ているそうです。
また、厚岸湖と別寒辺牛湿原はラムサール条約の登録湿地です。
因みに、ラムサール条約は、1971年2月2日にイランのラムサールで採択された湿地に関する条約で、水鳥をはじめとする野生動物の生息地となっている湿地を、国際的な協力のもと保全および賢明に利用することを目的としています。
・蒸留器(ポットスチル)
蒸留器はフォーサイス社の物を使用しています。
フォーサイス社はスコットランドの蒸留器メーカーの最大手でアイラ島の蒸留所もフォーサイス社の物を使用しています。
ポットスチルの形状はストレートヘッドのオニオンシェイプで、アイラ島のいくつかの蒸溜所のものと似ています。
蒸留器の形状が原酒の及ぼす影響はとても大きく、少し違うだけで味わいが全く異なります。
・熟成
熟成庫はダンネージ式が2つに加え、ラック式の熟成庫が2018年に建てられました。
熟成庫の場所は、厚岸湾のすぐ側にあります。
空気中を漂う海の香りがウイスキーの特性に良い影響を与えるそうです。
また樽には、希少で手に入りづらい”ミズナラ樽”も使用しており、アイラ島のウイスキーとはまた違う”厚岸らしさ”を生み出すでしょう。
・仕込み水
仕込み水とはウイスキーを作る上で使用する全ての水の事を指し、仕込み水はウイスキーにおいてとても重要です。
その仕込み水はアイラ島のウイスキー造りと同様、泥炭(ピート)層を通った水を使用しています。
2・厚岸 シングルモルト ”寒露”とは?
これまで厚岸は合計5つの商品を販売してきましたが、全て200mlの容量でフルボトルの販売はありませんでした。
ですが今回、初となるフルボトルでのシングルモルトウイスキーが10月28日に発売となりました!
その名も”厚岸 シングルモルト 寒露”です。
2016年から熟成させた原酒を使用し、約3-4年ほどの熟成です。
アルコール度数は55度と高くガッツリとしています。
お値段は15000円と強気な値段です!
香りはイチゴやオレンジ、リンゴ、シリアル調の香りにレモンの酸味とバター、ミルクの甘味。口に含むと、ホワイトペッパー様のスパイシー、チョコレート様の甘味が続きます。
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3・これまでのラインナップ一覧
1・厚岸 ニューボーン 第一弾
厚岸蒸留所が始めた出した商品です。
なんと熟成期間が5か月~14か月程!赤ちゃんですね笑
これはFOUNDATIONSシリーズと言い、厚岸蒸留所の今を伝えるシリーズです。
第一弾はノンピートの原酒を使った、バーボンバレル熟成した物を使用しています。
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2・厚岸 ピーテッドモルト 第2弾
厚岸蒸留所のニューボーン第二弾。
創業年である2016年と2017年に仕込まれたピーテッド原酒をバッティングしたもの。
熟成期間はバーボンオークで7ヶ月から16ヶ月となっています。
ピート香がとてもしっかりと付いており、アイラウイスキーをイメージさせる味わいです。
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3・厚岸 ミズナラカスク 第3弾
2016年11月に生産を始めた厚岸蒸溜所がファンの要望に応えて世に送るニューボーン第三弾。
海外モルトファンからジャパニーズオークとも呼ばれる北海道産ミズナラの新樽で8-23ヶ月熟成させたノンピート原酒をブレンド。
国内法ではウイスキー表記となりますが、ヨーロッパでは熟成期間が3年未満だとウイスキーを名乗れないため「ニューボーン」と題してのリリースとなります。
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厚岸蒸留所ニューボーン第3弾 [ ウイスキー 日本 200ml ]
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4・厚岸 FOUNDATIONS ブレンデッド 第4弾
厚岸蒸留所の今を伝える、ニューボーンFOUNDATIONSシリーズの最終リリース。
これまでモルトスピリッツとしてノンピート、ピーテッド、そして北海道産の樽材を活用するミズナラ樽熟成のリリースがありましたが。
これらはすべてその場限りで仕上げたようなものではなく、今後同蒸留所がリリースするウイスキー(ハウススタイル)の種とも言える、先を見据えたものでした。
一方で、今回リリースされた第4弾は、モルトではなくブレンデッドです。
これまで熟成させてきた14ヶ月から30ヶ月熟成のモルト原酒に、スコットランドから輸入した未熟成のグレーン原酒を、モルト同様に厚岸の地で熟成させてブレンドしたという、作り手の拘りが見える意欲作。
ラベルに「新しい試み」と書かれている通り、未熟成のグレーンを熟成させて使うことと、ニューボーンジャンルでブレンデッドのリリースは、自分が知る限り前例がありません。
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厚岸蒸溜所 ニューボーン第四弾 [ ウイスキー 日本 200ml ]
5・厚岸 シングルモルト サロルンカムイ
厚岸ウイスキー SARORUNKAMUYは、厚岸蒸溜所初のシングルモルトウイスキー(熟成期間3年超)となります。
サロルンカムイとは、アイヌ語で「タンチョウ」を指し、「湿地にいる神」という意味です。
原酒は2016年から熟成している物を使用し、樽の種類は、
バーボン樽、シェリー樽、赤ワイン樽、そして、キーモルトはミズナラ樽となります。
味わいは、ストロベリーやチョコレートが最初に感じられ、柑橘の爽やかさ、ホワイトペッパー様のスパイシー、 シトラスピール様ビターと微かなニッキ調の甘みが続きます。
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全ての商品が現在高騰しています。
恐ろしい笑
今日は以上です。
最後までみていただいてありがとうございました!
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