この記事では現役バーテンダーのゆうがビールのジャンルの一つ”インディアペールエール”通称”IPA”に関して解説致します。
主に、
- インディアペールエール”IPA”とは?
- インディアペールエールの特徴
- オススメの銘柄5選!
これらを解説していきます。
それでは解説です。
インディアペールエール”IPA”について
インディアペールエールとは?
インディアペールエール”IPA”は、イギリス発祥のビールスタイルです。
元々、インドがイギリスの植民地だった時代に、イギリスからインドまでを船でビールを運ぶ際に腐らないように、ホップを多量に入れて運ばれたのが始まりです。
ホップには、抗菌作用や腐食防止作用があるため、インドまでの長い船旅に耐える事が出来たのです。
インディアペールエールの特徴
IPAは特徴はやはり、ホップの味わいでしょう。
先述の通り、IPAには多量のホップが使用されます。その為、ホップ由来のフルーティーで華やかな香りがしっかりと感じられ、強烈な苦さが後口に残ります。
この強い香りと苦味は、最初は受け入れられない人も多かったのですが、だんだん癖になってきて、今では世界的に大人気のビールスタイルとなっています。
IPAの様々な種類
IPA(スタンダード)
出典:インドの青鬼(IPA)缶ビール ヤッホーブルーイング (yoshidawines.com)
まずはIPA。
IPAと言っても明確な規定は存在しません。
イメージとしては、ホップの香りが最初にきてキレの良い苦味が後に抜ける様な味わいです。
アルコール度数は5%~7%程の物が多いです。
Hazy(ヘイジー)スタイル
出典:夜はヘイジーリトルシングIPA(シエラネバダ)でカロリー摂取 – ビール時報 (hiroyukitomie.me)
別名”NEIPA(ニューイングランドIPA)”とも言います。
ドライホッピングという製法により、ホップのフルーティーで華やかな香りを全面に出し、苦味を抑えたスタイルです。
また、ろ過を甘くしたり、乳糖などの添加物を入れる事により白濁しているのも特徴です。
最近このヘイジースタイルが日本でもかなり人気となっています。
Session(セッション)
出典:https://ryoko-ontap.com/michigan-founders-beer/
セッションスタイルはアルコール度数を低くし、飲み口をスッキリさせる事で、飲み手に負担をかけずにビールを楽しんでもらいたいという思いで作られたスタイル。
アルコール度数は3%~5%程で、飲み口をスッキリとした物が多いのが特徴です。
WIPA(ダブル・アイ・ピー・エー)
出典:【ストーン】ルイネーション ダブルIPA 2.0|ホップの魅力がバースト!怪しげな魔力を放つウェストコーストIPA (pivoblog.com)
WIPAはアルコール度数を他のIPAと比べ、約倍にしたスタイルのビールです。
味わいや苦味などもかなりしっかりとしている物が多いです。
また、アルコール度数は7%~10%程です。
BlackIPA(ブラック・アイ・ピー・エー)
ブラックIPAは、普通の物にくらべしっかりローストしたモルトを使用する事で、色合いが黒色になり、香ばしい味わいとなります。
いわば、スタウトビールとIPAのハイブリッドです。
アルコール度数は5~7%程の物が多いです。
WhiteIPA(ホワイト・アイ・ピー・エー)
ホワイトIPAは、原料に小麦を使用し、味わいがまろやかになったスタイルです。
使用されるホップもフルーティーな物が多い傾向にあり、IPA入門としてオススメのスタイルです。
アルコール度数は5%前後の物が多いです
オススメのIPA5選!
ブルックリン ディフェンダーIPA
ブルックリン・ブルワリーはアメリカのブルックリンにあるブリューワリーです。
そんな”ブルックリン・ブルワリー”が手掛けるIPA”ブルックリン・ディフェンダー”は、スーパーヒーローのように、ビールの多様性や楽しさを守っていきたいという-Defend Beerの信念でつくったビール。
トロピカルフルーツのような香りやしっかりとした苦みがあるので、濃い味わいの料理でもビールの香りや味わいが感じられます。
アルコール度数は5.5度。
アメリカンホップ由来のフルーティーさの後にキレに良い苦味が口を抜けます!
グランドキリンIPA
国内大手のビールメーカー キリンビールが提供するIPA。
コンビニやスーパーでもよく発売されていて、手に入れやすいです。
また、日本産のホップを使用しており、海外のビールとはまた違った日本らしいIPAを楽しむ事ができます。
コスパも良いので”IPAの入門編”としてオススメです!
ストーン IPA
ストーンブリューイングはアメリカのIPA界の元祖的な存在です。
ストーン無しではアメリカンIPAは語れないと言っても過言ではありません。
この”ストーンIPA”はフラッグシップの様なビールで、アメリカンホップ由来の柑橘の香りとトロピカルな香りで、後口にガッと苦味が口を抜けます。
いつのんでも美味しく感じる安定の味わいです。
インドの青鬼
インドの青鬼は日本のビールメーカー”ヤッホーブルーイング”のインドの青鬼。
名前は何とも怖いですが、味わいは抜群!
ふんだんに使用されたホップの柑橘の味わいと7%の度数からくるアルコール感で、飲みごたえ抜群です。
330ml缶で250円程度なのでコスパ最強です!
ブリュードッグ パンクIPA
イギリスの老舗ビール会社”ブリュードッグ”が手掛けるIPA。
中でも”パンクIPA”は、定番商品でIPAなどのビールブームの前から、多くの人に愛されてきた銘柄です。
アルコール度数は5.6%です。
フルーティーながらもモルトの香ばしさを感じられ、イギリスらしいビールとなっております。
最後に
日本でもクラフトビールのブリュワリーはどんどん増加しています。
貴方のお住まいの近くにもクラフトビールの醸造所がきっとありますよ。
ぜひ探してみて下さいね!
今日は以上です。
ありがとうございました!