この記事では、
現役バーテンダーの私ゆうが、普段飲みにオススメの低価格ウイスキーを値段別に解説致します。
これを読めば、スーパーで買える物からすこし珍しいウイスキーまで知れますので是非ご覧ください!
こんにちは!
今回はコスパウイスキー編!
是非最後まで見て下さいね!!
それでは解説!!
1・普段飲みに求めるウイスキーの特徴とは?
普段飲みに求めるウイスキーの特徴とは何でしょうか?
それは、
どのシーンにも合うニュートラルな味わいです!
普段の食事と合わせた晩酌のハイボールや水割りに、
おつまみと共にロックで楽しむ時、
ウイスキーと対話するようにストレートでゆっくりと楽しむ時。
ウイスキーというのは、飲み方によってどんなシーンにも合わせられます。
理想はシーンによってウイスキーを変えたいですが、そういう訳にはいかないのが現実ですよね。
かさばるし、お金もかかるし、新しく買った物が自分の好みに合わずに処理に困る時だってあります。
なので!
今回ご紹介するのは、どんなシーンにも一本で何役もこなしてくれる万能ウイスキーをご紹介します!
今回ご紹介するのは1000円台から3000円台までのウイスキーに絞ろうと思います。
2・スーパーで買えるコスパウイスキー
ネットで買うのが面倒という方いらっしゃいますよね笑
僕もめんどくさがりなんで普段行くスーパーでウイスキーをついでに買いたくなります笑
なので今からご紹介するのは、スーパーでよく売っているウイスキーなので是非ご参考に!
1・ブラックニッカ ディープブレンド
まずは、ブラックニッカのご紹介です。
皆さんブラックニッカって粗悪で美味しくないイメージがありませんか?
全くそんな事ありませんよ!
低価格ながらも甘みのあり樽の香りもしっかりと感じ、アルコールの角もそんなに主張してきません。
低価格ながらも樽のしっかりとした香りにはある秘密があります。
通常、樽の香りを纏わせるには長い熟成の期間が必要です。長い熟成をしたウイスキーほど値段が高くなりますよね。
その秘密とは新樽で熟成させる事です。
新樽とは、未使用の樽の事で最初に入れるウイスキーは樽の影響をもろに受けます。
樽のえぐみなども出るので、超熟には向きません。
この新樽を使用する事によって、浅い熟成でも樽のニュアンスをしっかりと感じる味わいになるんです!
中でもこのディープブレンドはスモーキーな香りもあるので、非常にバランスの取れた味わいです。
キーモルトはベンネヴィスと推測します。
価格も1500円程度です。
オススメの飲み方はハイボールです。
2・カティサーク
カティーサークのご紹介です。
カティサークは非常にスムーズでライトな味わいが特徴のブレンデッドスコッチウイスキーです。
人によっては物足らないという方もいますが、普段飲みにはこのくらいで十分です。
価格も1000円~1500円程度です。
キーモルトはスペイサイドのマッカランやグレンロセスを中心に、ハイランドパークなどがブレンドされています。
オススメの飲み方は水割りとハイボールです。
3・ジョニーウォーカー ブラックラベル
ジョニーウォーカーのブラックラベルのご紹介です。
ジョニーウォーカーはブレンデッドスコッチウイスキーで、販売量ナンバーワンのブレンデッドです。
他のブレンデッドに比べて少しスモーキーな香りが特徴で、コクのある味わいです。
ジョニーウォーカーはブレンドに使用するモルト原酒の数がとてつもなく約700万樽と言われています。
モルトも40~50の蒸留所からブレンドしています。
中でもメインのキーモルトは、
- 深みがある味わいが特徴の「カーデュ」
- ダフタウンの野獣「モートラック」
- 潮風の影響をもろに受けるスカイ島の「タリスカー」
- スモーキーな香りが特徴のアイラ島の「ラガヴーリン」「カリラ」
などですね。挙げるとキリが無いんですがメインはこのあたりです。
オススメの飲み方は、ロック、ストレート、水割りです。
価格は3000円いないくらいです。
高い!って感じる方は廉価版のレッドラベルもオススメですよ!
さすが世界一のウイスキーですね。
原酒は一つ一つ味わいが違い同じ味わいがありません。
その変わりゆく原酒を使って同じ安定した味わいを生み出す為には、700万の樽が必要と言う事なんでしょうね^^
4・デュワーズ 12年
デュワーズ12年のご紹介です。
デュワーズはバーテンダー支持率ナンバーワンウイスキーと言われています。
バーテンダーがバーに飲みに行った時に「とりあえず生!」的なニュアンスで頼む物がデュワーズのソーダ割りです。笑
華やかな花のような香りとバナナのような甘い味わいが特徴で、後にほのかにピートの香りが鼻腔に抜ける様なニュアンスです。
キーモルトは、アバフェルディです。生産のほとんどデュワーズのブレンドに回されます。
オススメの飲み方は勿論ハイボール!
ストレートやロックも美味しいですけどね!
価格も2500円程度です!
高っ!って思う方は廉価版のホワイトラベルをどうぞ!
5・ジャックダニエル
アメリカンウイスキーもひとつ。
ジャックダニエルのご紹介です。
ジャックはバーボンと違い、テネシーウイスキーと呼ばれており製法に違いがあります。
バーボンって何?って人はまずこの記事を見て下さいね!↓
さてバーボンとテネシーウイスキーの違いです。
その違いとは、
チャコールメローイングをするかしないです!
へ?って思う方!安心してください!解説します。
チャコールメローイングとは?
チャコールメローイングとはテネシー州の伝統的な製法で、蒸留してすぐのニューポットをサトウカエデの木炭が敷き詰められたろ過層槽に通す事によってろ過を行う作業
この作業を行う事によって滑らかな味わいとなり、ジャックダニエルの特徴的なシナモンやメープルの様な甘い香りとなるんです!
ジャックダニエルはアメリカンウイスキーの入門編としては非常に優秀で、その飲みやすさからファンも沢山います。
価格は2000~2500円程度です。
オススメの飲み方は、ストレート、ロック、ソーダ割りです。
初めて私が飲んだウイスキーはジャックでした。
ジャックって響きのカッコ良さだけで頼んだのを覚えています笑
3・マニアックなコスパウイスキー
続いてマニアック部門です!
スーパーでは中々見ないけど、とても高コスパのウイスキーばかりです!
1・サンシャインウイスキー
まずは、サンシャインウイスキーのご紹介です。
富山県のある若鶴酒造の三郎丸蒸留所で製造されるウイスキーです。
製造開始は1953年と歴史のある蒸留所で、この「サンシャインウイスキー」は1953年に初めて販売され、今でも愛され続ける看板商品です!
「戦争の中ですべてを失った日本で水と空気と太陽光線からできる蒸留酒によってふたたび日をのぼらせよう」という思いから命名されたそうです。
2016年に改修工事を行い、ますます勢いが増しています。
気になるサンシャインウイスキーの味わいですが、とてもスモーキーかつリンゴの様な甘い香り、若いモルトの香りが特徴です。
お値段も2000円前後でリーズナブルです。
オススメの飲み方はハイボールとロックです!
三郎丸蒸留所のウイスキーは昨今のジャパニーズウイスキーブームによりとても注目される蒸留所です!
スモーキーなウイスキーを手軽に楽しみたい方は是非!
2・ツインアルプス
ツインアルプスのご紹介です。
ツインアルプスは本坊酒造が経営するマルスウイスキーの長野県信州の蒸留所で作られるブレンデッドウイスキーです。
マルスウイスキー自体の歴史は1949年からと、とても古く信頼のおけるメーカーです。
この「ツインアルプス」はサントリーで言う「角」や、ニッカウヰスキーの「ブラックニッカ」と同じランクのウイスキーです。
味わいはスムースかつフルーティーな口当たりで、あまりウイスキーを飲みなれない方でも飲んで頂けるウイスキーと思います。
お値段は2000円程度でリーズナブルです。
オススメの飲み方は水割りとロックです。
マルスも結構注目のメーカーです。
ウイスキーの限らずワインなんかもやってて面白いですよ!
3・グレングラント メジャーリザーブ
グレングラントのご紹介です。
グレングラントはスペイサイドのシングルモルトです。
スペイサイドは世界的にウイスキーの蒸留所が密集している地域で、その地域で生み出されるウイスキーは華やかな香りでフルーティーな味わいが特徴です。
このグレングラントの大きな特徴は精留器という物を用いて、味わいをクリアにする事です。
青りんごの様な香りとビロードの様な滑らかな口当たりが特徴です。
価格も2500円程度でとてもリーズナブルです。
オススメの飲み方は、ストレート、水割りです。
グレングラントはイタリアで最も飲まれているスコッチウイスキーとして有名です。
スコットランド内よりもイタリアの方が消費量が多いみたいです。笑
4・グレンモーレンジィ 10年
グレンモーレンジィのご紹介です。
グレンモーレンジィスコットランドのハイランド地方で作られるシングルモルトウイスキーです。
現地スコットランドでは「完璧すぎるウイスキー」と称され、最も飲まれているシングルモルトです。
グレンモーレンジィは他のウイスキーには無い様々な特徴を持っており、
- ポットスチルの首が異様に長い
- 多彩な樽で熟成させる
- 硬度190程の硬水を使用する
など他の蒸留所には無い特徴を持っています。
ポットスチルの首が長さは全長なんと8メートルにも及びます!
このポットスチルの長さにより、いやな雑味などが蒸留されずにスイートな味わいを生み出します。
また樽による影響はウイスキーの香りや味わいにおいて最も重要と言われます。
バーボン樽やシェリー樽は勿論の事、ソーテルヌ(甘口ワイン)の樽やポートワインの樽など、様々な樽を使用する事によってその味わいに複雑さを生み出すのです。
そして硬水。通常ウイスキーの仕込み水には軟水を使用します。
ですが、グレンモーレンジィの場合は硬度190程度の硬水を使用。
この常識を逸した仕込み水に対するアプローチが、濃厚な味わいを生み出します。
シナモンやアーモンドの様な香りにオレンジなどのフルーティーな香りが複雑に絡み合います。
価格は3500円から4000円程度と、紹介した中では少し高めですがこの価格帯では他に無いと言っていいほどのクオリティです。
オススメの飲み方は、何でもオッケーです!
公式の飲み方では、オレンジピールをハイボールに入れるオレンジハイボールという飲み方を推してます。オレンジとモーレンジィの相性抜群です!
このくらい出せるって方には超絶オススメでございます。
以上が少し珍しめのコスパウイスキーのご紹介でした。
いつかまたもう少し値段の高めのオススメウイスキーも紹介しようと思うので、お楽しみに!
4・これで何役も!万能グラスの存在
番外編として万能グラスもご紹介します。
私が実際に使用しているグラスです!
ウイスキーの飲み方って様々ですよね~
ロック、ストレート、ハイボール、水割りなど様々です。
それらに対してグラスをいちいち使い分けるなんて面倒くさい!
勿論分けるに越したことは無いんですが、私も含め面倒くさがりな人多いですよね!
なので!
今回ウイスキー以外にもオススメの万能グラスを一点だけご紹介します!
それは!これです!↓↓
リーデル RIEDEL オーシリーズ カベルネ
これワイングラスなんですがめっちゃ使えます!
最大の特徴は、脚が無い事です!
脚付きのグラスって凄くいい事も沢山なんですけど、保管が大変だしワイン以外には向かないんですよね~
でも今回のオーシリーズは脚無しなので保管も簡単で、ハイボール用やロック、水割りは勿論の事、ストレートでも楽しめます。
何故ワイングラスをオススメしているのかと言いますと、
香りを逃がさない設計かつ口当たりがとても良いからです。
ワイングラスと言うぐらいですからワインなどのお酒の香りを逃がさない構造です。
他のグラスでは感じる事の出来ないウイスキー繊細な香りも感じ取る事が出来ます。
それでいて絶妙な薄さのグラスはウイスキーの口当たりを滑らかにし、それなりのウイスキーの印象をガラッと良い印象に変えてくれます。
またRIEDELはワイングラス業界において最も信頼のおけるメーカーのひとつです。ワインに携わる仕事をしていてリーデルを知らない人はいません!
勿論ウイスキー以外にもビールやワインにも使う事が出来ます!
↑↑こんな感じ!!☆
正直家飲みはこれがあれば何でもいけます。
価格は一脚2000円程度です。
基本ペア売りなんで2脚セットで売ってると思います。
まあそんなに高い値段では無いと思うので気になった方は是非!
因みに私は一脚割りました笑
うすはりなんで、ちょっと割れやすいのが難点笑
また、ストレートグラスについて詳しく解説していますのでそちらもご覧ください!
5・まとめ
ウイスキーはあくまで嗜好品です。これが絶対美味しいとかそんなのは無いと思っておます。
例えば俳優の松田優作はオールドクロウと言うバーボンウイスキーを愛しました。
オールドクロウは別に高価なお酒でも無く、むしろとても安価なバーボンです。
高いから美味しいと言う訳では無いんです。
ウイスキーやお酒に対する思い入れなどが、お酒の美味しさの本質なんだと私は思います。
その中でも今回は私が個人的に美味しいと思う物をご紹介しました。
人によっては口に合わないと感じる事もあるかも知れません。
大切なのは、貴方がそのお酒にどういう価値を見出すかです。
あくまで個人のオススメだと思って私のご紹介したウイスキーを見て頂けたら幸いです。
今日は以上です!ありがとうございました!