この記事では、現役バーテンダーのゆうが、カクテルの女王マンハッタンについて解説いたします。
主に、
- マンハッタンとは?
- カクテルの女王と呼ばれる所以
- レシピ解説
これらを解説していきます。
それでは解説です。
マンハッタンとは?
カクテルの女王と言われるマンハッタン。
何故、人々に女王と言わしめるのでしょうか?
マンハッタンの歴史
マンハッタンの起源は1876年。ニューヨークにて、マンハッタン・クラブでアメリカ大統領選挙の候補者支援パーティーが開かれた際に提供されたことから「マンハッタン」の名がつきました。
考案者は「ジェニー・ジェローム」。ジェニー・ジェロームはのちのイギリス元首相チャーチルの母親です。
因みにチャーチル首相はカクテルの王様と呼ばれるマティーニを愛したと言われています。
また、マンハッタンという言葉はアメリカの先住民族の言葉で”酔っぱらった”という意味があります。
マリリンモンローとの関係
マリリンモンローが主演の”お熱いのがお好き”をご存知でしょうか?
この映画にはマリリンモンロー演じる主人公がマンハッタンを汽車の中で作るというシーンがあります。
その映画によってマンハッタンは世界的に注目を集めました!
マンハッタンとマリリンモンロー。カクテルの女王に何ともぴったりですね!
マンハッタンの材料
マンハッタンは主に3種類の材料から作られます。
3種類というシンプルなカクテルなので、バーテンダーの腕が試されると言われ、バーテンダーもオーダーされると気が引き締まるカクテルの1つです。
その3種類とは、
- ライウイスキー
- ベルモット
- ビターズ
これらからマンハッタンが作られます。
ライウイスキー
ライウイスキーは原料にライ麦を51%以上使用したウイスキーの事を指します。主にアメリカで製造され、ライ麦由来のスパイシーな味わいが特徴です。
カクテルの材料としては”リッテンハウス”や”オールド・オーバー・ホルト”などの銘柄が使用される事が多いです。
ベルモット
ベルモットはワインをベースにハーブやスパイスなどの香りを付けたリキュール。
ドライベルモットとスイートベルモットの2つが存在し、ドライベルモットは透明でフランス発祥。スイートベルモットは赤色でイタリア発祥です。
マンハッタンに使用されるのはスイートベルモットです。
ビターズ
ビターズは直訳で”苦い”。
薬草・香草・樹皮・香辛料・精油など数種類を酒に付け込んで作成する、苦味の強いアルコール飲料の事を指します。
非常に苦味の強い物なので、カクテルの材料に使用する時も数滴たらす程度です。
マンハッタンには主に、アンゴスチュラビターズが使用されます。
マンハッタンのレシピ解説
材料は以下の通り。
- リッテンハウス 45ml
- カルパノ アンティカフォーミュラ 15ml
- アンゴスチュラビターズ 2dash
- マラスキーノチェリー 一つ
- オレンジピール お好み
技法:ステア 使用グラス:カクテルグラス
製法は以下の通り。
- ミキシンググラスを氷で満たし、冷やす。
- 一度、ミキシンググラス内の水を切り、材料を全て注ぐ。
- ステアし液体を攪拌、希釈する。
- 液体をカクテルグラスに注ぎ、マラスキーノチェリーを飾る。
- お好みでオレンジピールで振りかける。
ライウイスキー、ベルモットは冷やしておくとなお良しです。
ステアの際に、混ぜすぎて加水しすぎないようにしましょう。
オレンジピールはお好みで構いませんが、オススメです。
まとめ
マンハッタンはカクテルの女王と言われるだけあって非常にバーでも人気のカクテルです。
バーによって味わいも様々。是非飲み比べてみて下さい!
今日は以上です!
ありがとうございました!